お菓子を食べて入社6年目の同期とコミュニケーション――チェリオ「アイデアの素BOX」がやってきたチェリオでコミュニケーション

部署もバラバラ、お互いの仕事をよく把握していない同期とアイスを食べる会を実施してみた。お菓子を食べながら会話をするとどんな効果があるのだろう?

» 2013年06月19日 17時30分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]

 最近同期と会話してないなあ――アイティメディアに新卒で入社して6年目を迎え、あるときふとそんなことを思った。気が付けば12人いた同期も9人になり、それぞれ部署も異なるので仕事で絡むこともない。自分の業務形態が裁量労働制ということもあり、昼食の時間が夕方になることもあるので、一緒にご飯を食べる機会もない。同期で飲み会もしばらくしていない。

 そんなときに読んだのが、誠 Biz.IDで連載している田中淳子さんの「社内の人間関係に悩んでいる…… “餌付け”作戦を試してみよう」。餌付けではないけれど、お菓子をきっかけにコミュニケーションが取れそう。そう思って、ちょうどあるお菓子が社内にあったので、誘ってみた。

チェリオでおやつハック

 そのお菓子とは、チョコアイス「チェリオ」。最近暑くなってきたのでちょうどいい。提供元の森永乳業が行っている「チェリオ おやつハックプロジェクト」の一環でアイティメディア社内に来たもので、専用冷蔵庫にはいくつかチェリオが入っている。


「仕事中にお菓子を食べるとアイデアやひらめきが生まれる」効果があるとして、森永乳業では「チェリオ=アイデアの素」と謳い、定期的にキャンペーンを行っている。その一環でチェリオがたくさん入った専用冷蔵庫「アイデアの素BOX」が社内にやってきた

同期がプロデューサーになっていた!

 当日都合が合った同期は、自分も含めて5人。営業、編集、オンラインイベント運営、新規事業とそれぞれ異なる仕事をしているメンバーだ。「なんでアイス?」という突っ込みは置いておいて、それぞれの状況を聞いてみた。

チェリオ開封。外側のチョコに加えて、中にも硬めの板チョコのようなものが入っていて、見た目よりもボリュームがある

 入社6年目というと、年齢は27〜28歳。一般的な企業ではそろそろ大きなプロジェクトを任されたり、後輩ができたりする年齢。アイティメディアの場合ここ数年は新卒が5人以下なので、自分の部署に後輩はおらず、ずっと下っ端であるケースが多い。営業以外の部署はそもそも人数が少ないので、仕方がないのかもしれない。

 そんな中、同期の1人が「プロデューサー」という肩書が付いていることが分かった。今回の件をメールで送ったところ、返信メールの署名を見た1人が発見し、「いつからプロデューサーだったの?」と聞いたのだ。その会話の流れから、「6年目だしそろそろ何か横文字っぽい肩書がほしいよね」と冗談を言う同期もいた。

 プライベートの話になると、最近結婚した人、子育て中の人、彼女がいなくて嘆く人など、皆それぞれ充実? しているようだった。

 アイスを食べながら会話をして感じたのは、甘いものを食べながら話をすると仕事モードから少しリラックスする効果があるということ。時間が14:30〜と、昼食から少し経った時間だったのもよかったかもしれない。普段知らない同期の仕事内容や状況を知ることができて、有意義な時間だった。最近会話が足りないなあと思ったら、お菓子を取り入れてみるのもありかもしれない。


 なお、社内に置いたチェリオの「アイデアの素BOX」。設置したことを周知したら予想以上に多くの人がアイスを取りにきた。そこでちょっとしたコミュニケーションが生まれたので、何かこうしたお菓子を置いておくだけでも交流の幅が広がるのではと感じたのだった。

 最後に、せっかくなので今回の取り組みについて冒頭で紹介した記事の筆者、田中淳子さんにコメントをもらったので、それで締めくくりたい。


田中淳子さん。グローバルナレッジネットワーク株式会社 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー

 同じお菓子(今回でいえばチェリオ)を食べるのは、「同じ釜の飯」効果もあるかもしれませんね。一般に飲み食いしながらのほうが会話はリラックスして行えるものです。アイスなどは特に、棒を持ってしゃぶりつくような様子が無邪気な感じにもなるので、一層無防備で心の壁も取っ払われるのではないかと思います。

 「タバコを吸う人」には、「スモーキングエリア」(一般に“タバコ部屋”と呼ぶようです)でなんとなく言葉を交わせるのに、ノンスモーカーにはそういう憩いの場、会話の場がない、ということはどの企業でもよく話題にのぼります。

 お菓子を食べながらリフレッシュする場所、あるいは機会を時々作るのはよい試みですね。あまりのんびり話していると溶けてしまう懸念もあるので、アイス食べながら話すのは「短時間での交流」に向いているように感じます。


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